北陸・富山県氷見市の雪について
冬の富山・氷見は、それなりに雪国です。
氷見の中でも中山間地域に位置する久目地区・触坂(ふれさか)に、小生が住み始めたのが2018年からのことで、最初の2回の冬は、拍子抜けするほどに雪が降りませんでした。東京の冬とは違い、北陸のそれは適度な湿気もあり、しかも、山の方でも雪が降らないとは、これはしめたものだと思いました。
と、得々としていたら、3回目の冬(2020年〜21年のシーズン)に、どかっと来ました。
本気の北陸の雪は、やはり、なかなか侮れなかった
これが、北陸の本気の雪か。実に降るものだなあ、と感心しました。家の前に置いておいた「ゆず」の苗木もこうべを垂れています。湿気がある分、雪が随分と重いのです。
玄関から見た景色は、こんな感じ。ちょっと前に雪を掻いて小径を作っておいたのですが、少し目を話すと元どおり。
こりゃあ、埋まっちまう。口の悪い友人からは、埋もれるなら借銭だけにしておきたまえ、なんどと云われましたが、どっこい、小生、清らかに生きています。
駐車エリアや雪捨て場への経路確保、こまめな雪かきのススメ
そのまま積雪に任せていると家から出られなくなるので、数時間おきに玄関の前を掘削して、雪の大谷のような小径を維持します。
庭の口に達したら、そこに堆積している白雪どもをスノーダンプで掬っては運び、運んでは川に捨てる。
えっちらえっちら、川に向けて、ひたすらスノーダンプを転がしていきます。
ガードレールの隙間から、ほたほた、雪を落としていきます。当家は、まだ川が近くてよかった…。坂の上の方の家々では、雪を捨てる場所に大いに苦慮されたろうなあと想像。
雪を掘っては、ダンプで運搬し、川に捨てる。掘って、運搬して、捨てる。その一連の動きをずうっと繰り返していると…、もう、しんどさが裏返って、気持ちいい…。
気付いたら、最早一切のウィルパワーを消費することなく全自動で雪を掘り続ける、スノーディッキングマシーンと化していました。
屋根の雪下ろし、そして、軽トラも活用
集落の先輩に教えてもらいながら、屋根の雪も下ろしてみました。雪の塊を突いて、ずももっと瓦上に滑らせるのは、なかなかに快感でした。
軽トラの荷台を使うと云う知恵も身につけました。
近くの川まで運び、荷台の上から雪を投げ捨てます。川が近くて、よかった。本当に、そう思います。
除雪機あらば尚良し、でも、なければないで、それも良し
あと、移住者の先輩に、除雪機の扱い方を習いました。これも、随分と便利なものだなあと思いました。
でも、まあ、自身の身体をフル活用する人力雪かきも、金のかからないエクササイズだと思えば、それで良し、ですね。
除雪機を使って、一人暮らしのおばあちゃん宅の除雪のお手伝いにも向かいました。みんなで雪と向き合う、集落全体が、なんだか祭りのような賑わい。風物詩ですね。
音を吸収する雪の白、思索にはもってこいです
冬の氷見・触坂は、大雪が降れば、なかなかに喧しくもありますが、それでも、やはり白い冬は、概ね静謐です。
よくよく思案・思索・詩作に遊べる、冬の久目地区。朋だちのみなさん、一緒に暮らしてみませんか。つって。