チェーン除草機、さくっと手作り
ヒエ、コナギ、オモダカ、ホタルイ…、etc.
就農前の昨年(2021年度)は、稲の栽培期間中、水田雑草の見本市のような状態だった我が田んぼ。
栽培実験と称して苗づくりから複数の方法を採用し、結果、田植えの時期がかちゃかちゃに分散しちゃったり、と。
そんなこんなで、リアクション芸のように、雑草が現れては、手や田車、水田熊手で除草するなどしていたのですが…、
ノーモア・水田雑草に追い立てられる日々!!
と云うことで、今年度は、「体系的な水田除草」の実践を目指してまいりたいと思います。
「田植えして苗が活着した後、間を置かずにチェーンで除草すると良い」と、田んぼの先輩に教えて頂いたので、早速、チェーン除草機を作ってみました。ちょこちょこDIY。
軽トラ用のチェーンをモノタロウにて購入してのち、そこらへんにあった木の棒に金具で繋ぐだけ、と云うカンタンDIYであります。
タイヤ用なので、チェーンは2本。故に、除草機も2本作りました。
むろん、心優しい誰かに、一緒になって田んぼ内を引きずってもらうための、「もう1本」でございます(笑)。
5月には、この2本のチェーン除草機たちが大活躍している姿を、皆さんにお見せできるんじゃないかな、と思っています。
どんと来い、来シーズン。
オンライン販売サイトで材料入手、具体的な作業手順
まず、オンライン販売サイト(楽天でもモノタロウでも)にて、タイヤチェーンを購入します。あと、二重リング、留めピン(ステンレス丸カンネジ、ヒートンとも言うとのこと)。
そして、家の周りから適当な廃材を集めて来て、サイズを測ります。ちょうど良い具合の角材を見つけることができました。
で、測ったサイズで、角材をカット。
ガストーチバーナー(ガスを使った着火機器)を使って、角材の表面を焦がしていきます。炭化処理。防腐のためですね。焦がす面積が少ない場合は、トーチバーナーを使って、しゅごーっとやってしまうのが、楽ちんです。
バーナーで焦がした後、そのまま触ると煤で手が真っ黒になってしまうので、藁で表面を磨きます。煤のザラザラが磨かれ、塗料で処理したかのような綺麗な肌を見せてくれるようになります。下の写真は、磨く前のもの。
で、藁で磨くと、こんな具合。良い感じです。
そして、チェーンを結束させるために、千枚通しを使いつつ、角材に留めピンを取り付けていきます。
次の位置に、留めピンを取り付けていきます。除草機1本につき計6ヵ所。
- チェーンを結びつけるために、角材下部、等間隔に4ヵ所。
- 除草機を引っ張る紐を結びつけるために、角材上部の両端に2ヵ所。
そして、二重リングを使って、この留めピンとチェーンをジョイントさせていきます。
こうして…。
こんな感じ。
それぞれ二重リングとチェーンを結びつけて(4ヵ所)、最後に、角材上部の留めピン×2にマイカ線(ビニールハウスなどで、ハウスビニールのばたつきを押さえるためのバンド)をつなげて完成です。
除草機を引きずって、このマイカ線がちょうど腰の位置にくるように、長さはしっかりと調節しておきます。ちょっと長めに作っておくと良いと思います。長い分には調節が効きますし。
さ、このチェーン除草機で、どれくらいの除草効果を実感することができるでしょうか。まだ使った経験がないので(22年1月現在)、今から楽しみです。